いか関連情報 2025年10月(1) (新聞記事等より抜粋)

船凍ムラサキイカ 夏漁6,000トン弱か 先安観から価格軟化

2025年10月1日

北西太平洋での船凍ムラサキイカの2025年度夏漁は2航海目の操業が終了した。各船とも函館港、八戸港へ入港し、順次販売をしている。1航海目の好漁に加えて2航海目も順調な漁模様が続いたことで、夏漁としては近年にない数量の水揚げとなりそう。漁の途中から夏漁トータルで5,000トンを超える可能性があるとみられていたが、6,000トン弱が見込まれる。

主な水揚げ港は8割を占める八戸港と函館港。25年度の操業は1航海目で八戸港へ中型船21隻、大型船1隻が入港して2,517トンを水揚げ。平均単価が10キロ6,550円だった。2航海目は12日現在まで14隻入港し、1,340トンを水揚げしており平均6,092円。総量で約4,600トンの水揚げとなる見通し。函館港は1~2航海合わせて912トンを水揚げし、10キロ6,404円となった。

漁期前は昨年と同水準の10キロ8,000~7,000円弱が想定されていたものの、予想外の好漁で相場が軟化。1航海目の初水揚げこそ700円を超えたものの、各船の抱えている量が見えていることなどから先安観で一時は600円にまで下落。弱含んだまま23隻が2航海目の操業を開始し、8月下旬から順次水揚げが始まるとさらに価格が下落した。

太平洋スルメイカ来遊前年上回る 水研機構が10~12月予報

2025年10月3日

水産研究・教育機構は9月30日、太平洋スルメイカの長期漁況予報を発表した。地域別の10~12月来遊量について、全ての海域(北海道東太平洋海域、根室海峡―オホーツク海、津軽海峡―道南太平洋海域、常磐―三陸海域)で前年を上回ると予測する。予報は7~9月に行った調査と8月(一部9月)の漁況経過を基にした。

道東太平洋海域では漁場形成は散発的となる見通し。根室海峡―オホーツク海での漁場形成は前年と同じ11月までと予想される。津軽海峡―道南太平洋海域と常磐―三陸海域は、いずれも対象期間を通じて漁場が形成されるとみる。

スルメイカ枠、再拡大を 立憲民主党議員、水産庁に要望

2025年10月6日

スルメイカの歴史的不漁を受けて縮小した漁獲枠を再び拡大してほしいとの声が上がっている。立憲民主党の北海道総支部連合会の逢坂誠二氏らは3日、漁獲枠の再拡大を盛り込んだ要望書を水産庁の藤田仁司長官に提出した。

水産庁は2025年度の豊漁を受け、9月に漁獲可能量を19,200トンから25,800トンに変更。ただ、逢坂氏らは既に引き上げた枠の上限に迫る勢いだとして、再拡大の検討を要請した。

スルメイカを獲る定置網漁で漁獲可能枠を超えると、網に掛かった他の魚も放さざるを得ず、影響は他の魚種にも及ぶ。逢坂氏は「資源管理も念頭に置きながら科学的なアプローチをして増枠について考えてもらいたい」と述べた。

韓国スルメイカ漁3倍 小規模漁業は枠超過も 9月12日現在

2025年10月6日

韓国のEEZ内における同国漁船の今期スルメイカ水揚量は、9月12日までに13,335トン(TAC管理分)となっている。前年同期の3倍ペースだ。今期TAC消化率は24%。北海道機船協が伝えた。

漁業種別の漁獲量は、近海網(小規模漁業)が5,404トンと最も多く、前年同期の2.7倍。既に割り当てられたTACを21%超過しており、留保枠の分で補っている状況だという。西海トロール(2そう引)は4,977トン。前年同期の3.8倍で、TAC消化率は61%。この他、沖合イカ釣が前年同期比7割増の1,867トン、大型トロールが4.3倍の1,084トン、東海(日本海)の中型トロールが3.5倍の2,851トン。

TACとは別で設けられている実証試験枠の西海地区中型トロールの水揚量は4.1倍の1,909トン。TACと試験枠の合算は15,244トンで3倍となる。