特牛釣イカ水揚げ好調 3月スルメ3倍230トン 山口・下関
2023年4月18日

北海道や東北、山陰からのイカ釣船団が、春先から始まった活イカ漁で山口県沖合の北浦に集結している。同県下関市の特牛(こっとい)漁港に24隻、長門市の湊漁港に30隻が船を並べる。今期のイカ釣漁は、序盤のスルメイカ漁から好調な様子だ。特牛市場では、3月水揚げが230トン(前年同月は83トン)、1億9700万円(同6500万円)と、昨年に比べ量額ともに約3倍増えた。

同県長門市の湊地方卸売市場の同月水揚げも、64トン(同41トン)、5380万円(同3000万円)で量額ともに大幅に増加した。4月に入ってからは、漁模様が軟化し各市場への水揚量は失速している。

冷凍スルメイカ類 中国産アカイカ高騰 漁獲減で月初から1割高
2023年4月24日

中国船が漁獲する小型のアメリカオオアカイカ漁が振るわない。商社筋によると、4月17日ごろ以降の中国国内での原料相場は、1尾500グラム以下がトン1万3400~1万3200元、500グラム~1キロがトン1万2200~1万2000元で、「それぞれ月初比10%ほど上昇している」と説明する。

近年、日本では国産スルメイカ不漁が続き、加工原料をより安価なアメアカに切り替える動きが進んできた。中国船の漁模様が不安定な状況が続けば日本向け製品価格にも影響が生じる恐れがあるとし、今後の動向を注視する。

また、ペルーでのアメアカ漁は昨年11月ごろから順調に推移していたが、「ここ2週間ほどで漁獲が減り始めている」と指摘する。「原料の浜値も上昇している」。

その他、アルゼンチンマツイカ漁も前月に続いて不漁傾向にあるといい、4月の日本向けオファー価格は前年同期比10%高で推移しているという。