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イカ加工品の製造工程
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4.保存試験の試験結果及ぴ考察
以下では、今回の組合で実施した試験の結果及びその評価例を紹介する。
(1) あたりめ
官能検査
a. 25℃保存(図1参照)
色沢、香り、味、食感は、時間の経過とともに劣化して行くが、その中でも、「あたりめ」の場合には肉質が硬くなり、食感が最も早く悪くなるようである。
このサンプルの「あたりめ」の場合は、127日目の食感は約3.2で合格ライン以上であり、なお商品としての品位をなお保持していたが、148日目になると2.8に低下、商品価値を喪失したと考えられる。従って、官能検査によるこのサンプルの賞味期限は、その前回である127日目ということになる。
b. 35℃保存(図2参照)
35℃保存は夏期の温度を想定した試験である。温度が1O℃高くなると劣化速度は大きくなるが、このサンプルの場合、127日目の25℃保存に対する35℃保存の評価点の比率は、色沢O.88、香りO.87、味O.84、食感O.78となり、食感が最も早く劣化することかわかる。しかし、全体に熱感受性は低い方で、1O℃程度の温度上昇でも品質の劣化に及ぼす影響は比較的小さく「あたりめ」は耐熱性のある製品であると思われる。
理化学及び微生物検査(表1参照)
a. 光度計による測定値は褐色の強さを示す値で、褐変が大きいほど大きい値を示す。127日目の25℃と35℃の測定値を比べると、35℃の方が約2倍の大きさがあり、褐変の速いことを示している。
b. 揮発性塩基窒素(VBN)は、アンモニアなど、腐敗に関係する物質の量を示すもので、一般に30mg%(肉1OOg中のアンモニア等の量が30mg)に達すると品質的に腐敗、悪変、劣化したものとみなされる。127日目における両温度のVBNは、それぞれ14.1mg%、20.9mg%なので、いずれも腐敗したとはいえない。
c. 水分の変化は色沢、味、食感などの変化に関係するが、特に肉の硬さに影響がある。
d. 水分活性(Aw)は、微生物の増殖または死滅に関係のある重要な指標である。このサンプルでは両温度ともO.68以下で、細菌や酵母にとって増殖不能の範囲である。
e. PHは品質劣化の指標になる。特に細菌が増殖し、腐敗すると、アンモニアを生成するのでアルカリ側に移行する。このサンプルでは、ほとんどアルカリ側への移行がみられないので、細菌による劣化はなかったと考えられる。
f. 一般生菌数は次第に減少した。その理由の一つは水分活性をあげることができる。従って細菌による劣化、腐敗は考えられないので、VBNの増加は低く、PHも変化しなかったので、微生物による危険性はないと考えられる。
総合評価
これらの結果から、このサンプルの賞味期限は127日と設定できることになる。
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